内分泌内科について

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  • 糖尿病
  • 甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病)

糖尿病

血液中に含まれるブドウ糖は、脳、筋肉などの細胞に届けられてエネルギーとなる非常に重要なものです。しかし、このブドウ糖の血中濃度が高い状態が慢性的に続いて糖尿病になると、血液中の糖とたんぱく質が結びつき、糖化して有害物質となり、血管を老化させるなど血管の内壁にダメージを与えます。さらに、動脈硬化を進行させてしまい、糖尿病の三大合併症と言われる「糖尿病網膜症」「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経障害」などを引き起こすこともあります。

このようなときは糖尿病の可能性があります

  • 健康診断などで「血糖値が高い」と指摘された
  • のどがよく渇く、水をよく飲む
  • 尿の回数が増えた
  • 体重が急激に減少した
  • 疲れやすくなった
  • 満腹感が得られない
  • 手足がしびれる
  • 足がむくむ
  • 皮膚が乾燥してかゆい
  • やけどや怪我をしても痛みを感じない
  • 切り傷やそのほかの皮膚の傷が治りにくい
  • 視力が落ちてきた
  • 意識が混濁することがある
など

バセドウ病

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症の代表的な疾患です。自己免疫機序によって特殊な抗体がつくられるようになり、甲状腺を過剰に刺激され、甲状腺ホルモンの分泌が増えます。これにより、甲状腺腫、眼球突出、頻脈、心房細動、動悸、息切れ、多汗、微熱、手指のふるえ、精神的高揚、筋力低下といった症状がみられるようになります。治療は薬物療法が基本となりますが、それでも効果がみられないときは、甲状腺全摘術による手術療法または放射線療法となります。

橋本病

甲状腺ホルモンが不足することで起きる甲状腺機能低下症の中でも代表的な疾患とされています。自己免疫により、甲状腺の一部が破壊されるなどして甲状腺ホルモンが減少します。これに伴って新陳代謝が低下するので、症状が進行すると無気力になる、頭の働きが鈍くなる、忘れっぽくなる、やたらと寒がりになる、皮膚が乾燥してカサカサになる、体全体にむくみがでる、髪が抜けるといった症状が起こります。治療につきましては、甲状腺の機能そのものが正常で目立った症状がないという場合は、積極的な治療は行わずに経過観察となります。しかし、甲状腺の機能低下がみられるときは、薬物療法が必要になります。